※2023年1月時点での情報となります。インフレなどにより、料金などは当時の金額と異なりますのでご了承ください。なお、弊社のブログ以外の旅行情報なども参考にされる場合、ブログが書かれていた頃と今では金額が大きく異なる場合がほとんどですのでご注意ください。
ベストポイントは「Main Reef Surf Rest」前、
初心者なら「Salt City Society」前のビーチ
コロナ架も過ぎた感のある2023年1月、「海外で自分のサーフボードでサーフィンしたい!」というサーフ歴3年の妹(と母親)を連れヒッカドゥワにやってきました。
成田からコロンボまで直行便を運行するスリランカ航空では、サーフボード1本を無料で預けることができます。スリランカはサーフトリップにぴったりの渡航先。12月〜3月はヒッカドゥワのある南西海岸がオンシーズンです。
ヒッカドゥワの南、ナリガマ(Narigama)はビーチブレイクのポイントがあると聞きつけ、ナリガマビーチの南に位置する「Hotel Lucky Elephant」に宿泊。2018年にオープンし、その後、2019年のテロ事件、2020年から始まったコロナ架の影響もあり、ほぼ新しい広々とした素敵なホテルです。
しかし!到着日の翌日、バルコニーから海を眺めると「波がない!! 割れてない!!」ということで、朝食前にサーフポイント&良さそうなサーフショップを求めビーチを北へと歩くことに。朝7:00、よく見ると、遠くの方に見えるサーファーたち。
ナリガマビーチはビーチ全てがポイントな訳ではなく、北側の「Main Reef Surf Rest」前がリーフブレイクの中級者~上級者向けポイント、そのすぐ南の「Salt City Society」前がビーチブレイクの初級者〜中級者向けポイントでした。どちらも左右両方に割れるので、レギュラーにもグーフィーにもおすすめのポイントです。
ちなみに、その北に位置するヒッカドゥワビーチにはグーフィーのポイントがあるとのこと。サーフィンするならナリガマの北の方に宿泊がおすすめです。
日本語可能なサーフガイドのスニルさん
サーフポイントのあるナリガマビーチの北側へ向かうと、所狭しと並ぶサーフスクールの数々!レッスンは1時間USD 20、2時間USD 40が相場のようです。それにしてもスクールがありすぎて、どこにお願いしたら良いのやら!?
サーフスクールを物色しながらビーチを歩いていると、「Salt City Society」の前で「日本人?」と日に焼けて真っ黒なおじさんが日本語で話しかけて来ました。片言ながら「メインポイントあっちよ、ここはビーチブレイクだけどちょっとリーフあるね、でも大丈夫、大丈夫」「あっちのサーフスクール、よくないね、ドラッグやってるね」などとサーフィンについても、ヒッカドゥワについてもなかなか詳しそうです。
「おいくらですか?」と聞くと「決まってないよ、言い値でいいよ~」とちょっと心配な感じではありますが、相場もなんとなくわかったし、まぁ、いいか!若い(ちゃらい)お兄さんだと心配なのと、落ち着いていて日本語もできるしということで、このおじさんにとりあえずサーフガイドをお願いすることに。
お名前はスニルさん。話を聞くと何とサーフ歴20年以上のベテランサーファーでした!結局3日間丸々、昼食も夕食もご一緒し、楽しい滞在になりました。スニルさんはヒッカドゥワ~ミリッサまでの全てのサーフポイントを把握していて、レベルに合わせてサーフトリップにも連れてってくれます!
超ノリの良い、典型的なサーフバカおじさん。とてもよくしていただいたので、十分すぎる金額をお支払いしましたが、中身を見ずにポケットに突っ込んでいたので、本当に言い値でOKなようです…笑。旅行会社さんでも個人旅行者の方でも、ご紹介&お手配可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
老舗のサーフショップ「Beach Break Surf School」
スニルさんが所属する「Beach Break Surf School」(@beach_break_surf_school)は、お友達のミランさんが25年前にオープンした小さな老舗のサーフスクールです。ミランさん、スニルさん、ミランさんの息子さんでISAサーフコーチのミトゥンさん(@mithunsurfer_sl)、3名のサーファーでのんびり気ままに運営されています。
ミランさん、スニルさんは50代半ば、いまだにスリランカのガラケー(ノキア携帯)しか持っていないため、ネットに情報がほとんどありません。自由気ままにやりたいミランさんの意向もあり、無理に客引きをしたり、インスタグラムなどで積極的にPRをしたりといったこともされていません。
妹がスニルさんと一緒にサーフィンに行っている間に、私はミランさんのサーフレッスンを受けることに。陸で少しだけ説明を聞いたら、すぐ海に連れて行かれました。「リーフがある場合があるので、落ちるときは必ず背中から落ちること。足からおりたり、前から倒れたりしないように」と注意を受け、早速はじまりました!
波に合わせてちょうど良いタイミングでボードを押し、立つタイミングを教えてくれます。4回程度乗ったら、今度は自分でパドリングから立つところまで練習です。ミランさんは高身長なこともあり、どんどん沖へと連れて行かれ、バンバン乗せられるので、2時間で誰よりも多く長く乗せられていた気がします…。2時間、沖でのレッスンでUSD 20(7000ルピー)。料金もヒッカドゥワにしては、リーズナブルです。
「いろんなサーフスクールがあるけど、見てごらん、あそこのスクールは浅いところで練習してるでしょ? 最近は若い子は泳げない子がいるから沖に連れていけないんだよ。客をできるだけ多く捕まえて、お金になればいいと思っているスクールも多いから、乗れない子も教えてたりするしね」とミランさん。
そんなミランさんは地元でも人格者のようで、彼のサーフスクールには若い子供たちがボードを借りたりおしゃべりしにやってきます。ボードを借りに来た海外のお客様のことも、椅子に座りながらじっくり眺めて、ボードを返しに来ると必ず何かしらアドバイスをしています。
「Beach Break Surf School」はミランさんが浅瀬での初心者向けレッスン、スニルさんがメインポイントでの中級者~上級者向けガイドをされています。
マイボード持参の方は、滞在中ミランさんのところにボードを預けておけるので、毎日運ぶ必要なし。携帯電話やお財布などもセキュリティーボックスに入れて置いてくれるので、初級者から上級者まで安心してサーフィンを楽しめます。お二人とも愛煙家なので、おみやげに是非マイルドセブンなどカートンで持っていってあげてください♪
サーフステイならゲストハウス
「Summer Lanka Surf House」
リゾート気分を味わうなら、ナリガマビーチの南に位置する「Riff Hikkaduwa」「Lucky Elephant」「Avenra Beach Hotel」あたりが施設も充実していてオススメですが、なるべくポイントに近いところでリーズナブルにサーフィンを楽しみたい!という方には、ミランさんと奥さんが運営する「Summer Lanka Surf House」がおすすめです。こちらは「Beach Break Surf School」のすぐ奥にあります。歩いて30秒程度で初級者~中級者向けポイントという好立地。
シンプルなゲストハウスですが、お部屋もとても綺麗にされていて、AC、ホットウォーター、WiFi完備で最低限の設備が揃っています。1泊1室USD 15、6名1室で宿泊できるお部屋はUSD 60で借りることができます。
ウェブサイトなどはありませんので、ご宿泊をご希望の場合にはお気軽にKSトラベルコンサルタンツまでお問い合わせください。喜んでおつなぎします!
休憩には「Summer Lanka Beach Side」
美味しいスリランカ料理を味わうなら
「Mike Kuku’s Nest」へ!
「Beach Break Surf School」の真横にあるのが「Summer Lanka Beach Side」。朝食や軽めのお料理のほか、飲み物のメニューも充実しています。妹がサーフィンをしている間、私と母はこちらのレストランに陣取って、コーヒーポットだけ頼んで終日のんびり過ごしました。
“マッリ”(シンハラ語で“弟”)の愛称で親しまれるスタッフのエランガくんが、さわやかな笑顔でメニューやドリンクを運んできてくれます。注文をしなくても嫌な顔もせず、居心地も良いので、常連さんもたくさん着いている模様。
昼食なら「Beach Break Surf School」から100mぐらい歩いた「Mike Kuku’s Nest」がおすすめ。料金も非常にリーズナブルで、注文してから作る、作りたてのライス&カレーが食べれます。
2~3人で行くなら、チキンまたはフィッシュカレー、豆カレー、ポルサンボル、野菜カレー、ライスを単品で頼んでシェアすれば、現地流の美味しいライス&カレーランチが楽しめます。ドリンクメニューも充実していて、夕食にも便利。
そして、何と言ってもロケーションが最高!目の前がちょうどメインポイント。ビーチよりも高いところに位置しているので、サーフィン鑑賞にも最高のスポットです。
初心者&ロングボーダーならデワタ、カバラナ、ウェリガマ
中級者~上級者ならカバラナ、ミディガマ、ミリッサもおすすめ
ヒカドゥワからミリッサまでのビーチには沢山のサーフポイントが点在しています。スニルさんが連れて行ってくれたサーフポイントをいくつかご紹介です。
デワタ(Dewata)- 世界遺産にも登録されるゴール要塞都市からすぐ近くのビーチで、地元の人で人気の「Sahana Restaurant」からビーチに抜けられます。初心者向け、ビーチブレイクのメローな波で、ロングボーダーにもおすすめです。ウェリガマよりも混んでいないので、コロンボ在住の方で、サーフィンやってみたい!という方にもちょうど良いロケーションです。
コッガラ(Koggala)- 「South Beach Resort」近くがポイント、波はあるもののパワーがあまりないので乗りづらい波とのこと。たまに大きな波は来るようです。
カバラナ(Kabalana)- 比較的新しいホテル「Hotel Kabalana」から海を見て右側が大きめの波が来る中級者~上級者向けのリーフブレイク、左側が遠浅で初心者向けのちょうど良いビーチブレイクになっています。観光客も少なく、のんびり静かに滞在したい家族連れにもオススメです。海もとっても綺麗です!
ミディガマ西(Midigama)- 「Hot Tuna Surfers Rest」近くにはグーフィーオンリーのポイントがあり、グーフィーにはヒッカドゥワよりこちらが最高!アウトは遠く100m以上、腰腹程度の波がばんばん来ます。
ミディガマ東(Midigama)- 「Freddy’s Surf School」の近くには、上級者向けのポイントあり。ロングライド可能、人も少ないので隠れたサーフポイントです。フレディーさん(@cocoreefsurf)は地元で有名なシニアサーファーで、サーフガイドやレッスンも可能。小さなゲストハウスが集まっていてのんびり滞在できます。綺麗なビーチもあるのでお子様連れでもOK!
ウェリガマ(Weligama)- 最近人気のサーフポイントで、沢山のサーフスクールが並ぶビーチです。波もロケーションも人混みも、ちょうど湘南の鵠沼海岸の様相。遠浅のビーチブレイクなので、初心者や子供ならヒッカドゥワよりも安心してレッスンができます。ロングボーダーにも人気。
ミリッサ(Mirissa)- 昔から人気のビーチで沢山の宿泊施設が集まっています。海に向かって右側がレギュラーオンリーのリーフブレイクになっていて、左側は海水浴が楽しめるビーチ。近くにはシュノーケリングスポットも。波は高めで、初心者向けではありませんが、レギュラーにはおすすめ!
ビーチブレイクだけどリーフに注意
慣れていない方はリーフブーツを持参すると尚良し
ヒッカドゥワもそうですが、デワタとウェリガマを除いては多くがリーフブレイクの西海岸。妹はリーフブレイクは初めてでしたが、ガイドが一緒に来てくれたので安心して乗れたようです。それでも「リーフブーツ持ってくればよかった!」という具合。私もレッスン中、うっかり足をつけたら切れるかも!?とちょっと心配でした。
地元の人は足裏がしっかりしていて素足で入っていくため、リーフブーツのレンタルなどはありません。現地で購入も難しいので、リーフに慣れていない方は日本からリーフブーツを持って来ると安心して入れるかと思います。
ヒッカドゥワは12月~1月初旬は波高め、1月後半~3月頃はもう少し低めの波がくるとのこと。5月~10月はヒッカドゥワの位置する西海岸ではなく、アルガンベイといった東海岸がシーズンになります。東海岸はコロンボ空港から車で8時間程度と距離がありますが、良いポイントがたくさんあるそうです。
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